旧 太極拳よもやま話 未分類

推手の話

2012年11月27日

 文字通り、相手の手を押す一つの攻撃方法ですが、何故、一発殴らないの?と皆様はきっとこのようなご質問はあると思いますが、これは道教の凄さですね。ほどほどに相手の攻撃をかわしていれば満足しますよ!と優しい道士達のお顔が浮び上がるでしょう。あそこに・・・。道士達は朝早く起きて、三清像に香を捧げ、朝のお粥を食べて畑に行きます。労働の途中に数回、気功の練習をします。これは決まった時間がありますね。昼ご飯は精進料理です。卵と豆腐は許されていますが、その後は昼寝はなく、皆さんは太極拳の基本拳や推手の練習をします。途中、また数回の気功の練習があって、夕方5時ころになると皆で夕飯作りをします。夕飯後は祈りがあって皆は早く寝ます。起きている間は殆ど、基本拳や推手の練習に打ち込んでいますよ。その推手ですが、強い相手より身を守るのもそうですが、体全体の松(柔らかさ)と静(落ち着きさ)のl訓練であり、体の機能的と精神的状態を整えていきます。

 これが道教の基本的な太極拳用法ですね。推手はおのれの精神状態を整えて清く保つものです。身を守ることは次いでのことに過ぎませんね。相手の問題を見付けるよりも相手との行き来の中で自分の問題点を探し出す人が推手に於いて常に進歩していきます。
 そして、推手の基本中の基本は太極拳基本拳の練習です。先日、基本拳の練習は中国語では「盤架」と言うことを言及しました。その「盤」
と言う字はもともと、調べるという意味があります。(棚卸しは中国語で盤店と言います)「盤架」とは常に自分の太極拳基本拳を調べることです。何故かというと太極拳は完璧になる時はないからです。常に調べて、少しでも完璧に近付くことが推手の進歩の最も大切な条件です。皆様、基本拳を練習しましょうね。

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