旧 太極拳よもやま話 未分類

太極的人体構造関連性の哲学?

2013年5月27日

 いつかこの話ししようしようと、ずっと考えていましたが、まだ時期ではないだろうと何回も思い止めてしまいました。何故かと言うとこの問題はある程度の太極拳の修練を重ねていない方にお話ししても一生懸命、頭で覚えようとするし、基本拳と太極推手の両建てが出来ていなければ、大変複雑な人体の話し何か理解出来まいでありましょう。と、私はずっと思い続けてまいりましたが、でも、一人ひとりがどの段階の太極拳を把握していることもかなり重要ですので、この場を借りて太極拳の実質的な話しをしてみます。勿論、日本にいらっしゃる太極拳の本系本元の方々より異議があれば、いつでも話し合いをする所存でございます。
 一般的に推手を見てみると、先生方や師範の方などが推手の時に体の動きが少なく、動作も割合に小さいですが、初心者の方がいつも上半身も骨盤も肩も…、ともあれお体の色々な部分が動いていることは、昨今のyou tube動画を見ればお分かりになると思います。自分は現在、一般的に推手をする時はあまり動きを見せないのですが、でも考えてみるともしも、今現在が師馬岳梁と推手をしてもやはり体の色々な部分を動かされてしまいそうな気がします。結果的に申し上げると私の柔らかさがまだ足りないということですね。自分よりももっと柔らかい人と推手をすると体の部品を動かして向こうの太極勁を逃げようとしますが、動きを見せるということが直接「中定」を失うことになるし、例え「十三勢」がある程度習得してあるにしても動きが大きい人が動きの小さい人より遅くなることになってしまいます。実際、師馬岳梁レベルの「太極勁」でも体が完璧ば程柔らかくなっていなくて僅かな動きもあるはずですが、ただ、その動きが小さすぎて我々がその動きが感じないだけです。(力がどこから出てくるのがわからない)
 違う角度から見てみましょう。柔らかい人は体の一部分を動くと体の全体が動いてしまいますが、硬い人が動くとすると体の一部分しか動けないので勿論のように他の部品との関連性が途絶えてしまいますね。この時点での推手は断点が生じ、「十三勢」の中で一番大切とする「不頂丢勁」が破壊されてしまいます。
 ということは、体(特に上半身)のどの部分も柔らかくなって、軟体動物のような動きをしていれば一番よいですが、ただ、人間は不可能です。人間は不乳類の中でも最も硬くて大きい骨盤を持っているのでまずは軟体動物にはなり得ないですね。
 では、やはり動かせる柔らかいところを鍛えもっと柔らかくなって行きましょう。一般的に申し上げると骨盤より上ですよ。上半身の骨は骨盤や大腿骨より遥かに細く、柔らかくなっていく可能性も大きいです。
 逆に考えてみるとあんな硬くて重くて、大きい骨盤を左右に振らしていたら「中定勁」が保たれるのでしょうか?
 でも、例えば骨盤の前後の角度が調節出来るように柔らかくなっていたら(命門を開く)、骨盤がほんの僅かでも開け閉めが出来るならば、少し動いても「中定勁」を失わせることもないでしょう。だが、このレベルになれる人間はほんのひと握りに過ぎないですね。私は無理かな( >Д<;)
 人間同志に推手は柔らかさ比べであり、他人より少しでも柔らかければ、その柔らかさで自分の動きを誤魔化しし、相手が割合に目立つ動きについて行くことで相手をコントロールすることが出来ます。
 逆にある一部の方が一途に手を引くことを柔らかさだと勘違いしていますが、本当の話しをさせて頂くと、あの一部の方に対してもっと深く攻めれば必ず硬いところや断点が出てきます。勿論、硬いところや断点は私もきっと存在するはずですが…。
 では、このような硬さと断点は如何に取り除けばよいでしょうか。
 いつも言っていることです。正しい太極拳の修練、常に推手を試みることしかありません。

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