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 太極拳の哲学性

2013年9月16日

道教は東洋哲学として有名ですが、昨今の多くの太極拳ホームページを拝見してもあまり太極拳の哲学性に触れていないことがわかります。天宝堂担当者様と長野様のお陰で自分は四方山話を2連休しましたが、この二日間で太極拳の哲学性について修練しながら考え直したのです。だが、残念ながらあまり著しい収穫がありません。
 それがそうだろうと思います。現在の各大学で哲学を勉強した人間は世間で相応しい職場や相応しい会社で働いている人がかなり少ないはずです。日本で言えば哲学者が多いのが牧師さんか神父さんです。いずれも人々の霊的ケアの方々ですね。若い方にこのような話しをするとおそらく第一反応として「つまらない」という言葉が出てきます。これもそうですね。あまり哲学を必要としない世界になりつつありますのでこのような構成学とも人間学とも違い、科学的分析とも線引きしている難しい学問は近代人にはもはや必要がないようですね。
 でも、皆様の思惑と正反対に太極拳という拳法はかなりの哲学性を備わっていることは事実です。本日は幾つの簡単な例を挙げさせて頂きます。
 まずは「十三勢」です。謂わば十三種類に内勁のことですが、それぞれ、外面的な表れと内面的な表れで別れております。外的では進、退、顧、?隣、定と四正四偶になりますが、内的では粘、连、黏、随、不丢顶と?政、?髄、挤、按、採、挒、肘、靠になります。この十三推類の太極拳パワーは現在の太極拳修練者の殆どが説明出来ないことはさっておいて、人体の長所と短所実に上手く利用したことは私の38年間の修練で証明し現在も多くのプロや一般の方々が興味津々に研究しています。
次に申し上げられるのは太極拳呼吸法ですが、多くの方もご存知のように太極拳を修練すると自然に腹式呼吸法が身に付きます。だが、腹式呼吸方ですが、今日の複数の分野で間違っている解釈で理論化されていることも確かなことです。太極拳では呼吸と陰陽開合に密接に関係しており、呼吸自体も息が流れ込まれる事と流れ出ていくことで解釈されています。そして、縦長式呼吸により、頚椎、胸椎、腰椎の伸び縮みにも繋がるし、虚領頂勁が自然に出来てくることのきっかけにもなります。
最も上げておきたいのが、太極拳が力少ない技と、柔軟な技、スピードがない技で自分自身を守っていきますので、勿論のように周密な計画性が必要になるし、哲学的なロジティック的な動きが無ければ無理です。
一昨日四方山話を投稿された横浜天宝堂の方の考え方では太極拳が禅に非常に近いとのことですが、私は太極推手のことを禅問答として主張し続けており、現在の研究会や個人レッスンの時も常に申し続けれおります。

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