太極拳の得失" /> 太極拳の得失 – 呉式太極拳研究会

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太極拳の得失

2013年11月16日

 このテーマもいつかかきたいと思っておりました。でも、やはり難しいですね。太極を教えている人間が「得」を語るには宣伝になりますが、「失」を語るのはマイナスを喰らうことも覚悟しておかなければなりませんね。
 「得」はもうわたくしが言わなくても、昨今のネットをご覧になれば沢山、載っていますね。陰と陽、最強の武術、不老不死の養生術・・・。おそらく、私みたいに地味に太極を申している者は珍しい位でしょうね。だが、太極は中国古典哲学から来たものは伝統太極拳家元であれば誰も否定しないと思いますが、古典哲学的に考えると世のすべての出来事、物事が「得失」の両面性を持っています。ということになると、太極もきっと「失」という面も存在するはずです。
 そして、私事ですが、研究会の会則で太極拳を勉強したい方に対し、最初は一度の話し合いをお願いしております。その時に私は必ず太極のマイナス面を話しておきますね。勿論、プラス志向でマイナス面を説明しておりますが、そうではなければ、話し合いの段階で皆様が嫌になり、研究会の入会を見合わせるのでしょうね。だが、私は必ず、太極のマイナス面を話します。
 太極のマイナス面は主にこのような事が挙げられます。
 多くの方が太極が最強の武術だと言っていますが、最強の実力を身につく事自体が難しいです。太極修練は少しでも間違っていれば実力が殆ど上がらないことになってしまいますね。正しい修練法の下でやっていても「日進月歩」のような著しい実績は太極の世界ではなかなか見られないと、この39年太極を修練している人間は今日もあまり自分が凄い実力を持っている自覚がないことは、最も良い証明でありましょう。現にKー1や異種格闘技で太極拳の達人がなかなか現れないですね。人間的に考えると人に勝つ自身があれば戦いたくなりますよね・・・。当呉式家元の中にもあまり強くないのに、もっと弱い後輩に一生懸命推手を教え、時折入門したばかりの人間を飛ばしたりもしています。これは当然と言えば当然ですが、人間は自分自身を見せたいですし、自分が持っているものはいつの時代になっても人に見せびらかしたいものです。話しはずれてしまいますが、これは人間の弱さでもあります。結果から申し上げますと最強の武道は習得のプロセスも複雑で身に付くことも困難そのものです。でなければ最強の武道ではありませんね。
 太極修練での不老不死はまったく事実無根です。人類は現段階で死なないわけにはいきませんね。
 太極は健康をもたらすとの説も同様に説得力がなく、昨今の多くの太極拳大先生が70代で成人病で亡くなったりしており、過去も若くして帰らぬ人となった太極修練者も大勢いますね。この頃、多くの太極修練者が膝や背中の怪我で整骨院や整形外科で治療を受けていることは一般的に知られています。勿論、太極で怪我をしてしまった根拠もありませんが、あまり多くの事例が発生するとやはり、怪我と太極の関連性を考えてしまうことになります。
 大変恐縮ながら、今日の太極全体図を見てみると「得失」の割合では、「失」の方がやや、上回っているような気が致します。「得失」の割合を逆転するには、太極をもっと難しいものとして受け入れるべきではないでしょうか。これは学ぶ立場の皆様よりも教えていく我々がもっと大きな責任を担っております。これを思うと自分はいつも少し不安さえ感じるようになりますが、気を引き締めて一人ひとりに合った太極拳を与えていくしかないですね。学生の皆さんは時間を私にくださいましたね。答えなければなりません。そして、自分の太極勁修練も疎かに出来ないです・・・。

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